鉄帽を何とかする

 大尉さんにするためには鉄帽のマーキングが必要だし、どうせ塗装するなら少し細かいところまで作ってやろうと考えた。米軍の鉄帽は内側にライナーがあるのだが、純正品はスポンジパッドが貼ってあるだけなので、ライナーを作ることにした。先ずスポンジとストラップを外して内側を削り込み、ここにビニール袋を敷いてポリパテを充填、成形したものをオス型とし、外帽そのものをメス型として0.5mmプラ版をヒートプレスした。ライナーにはリベットのようなものと空気抜き穴が付いているので、シルクピンの頭とパテでそれらしくでっち上げた。

 ライナーの塗装はMr.カラーのオリーブドラブで行ったが、塗装すると形がいびつなのがよくわかる(^^;。ヘルメットは写真集を見ると表面がかなりざらついているので、下地としてサフェーサー500を原液のままエアブラシで吹き付け、タミヤアクリルのオリーブドラブで塗装、エナメルのやや明るい色でウォッシングし、マーキングもエナメルで描いた(数字は適当なデカール)。ストラップは付属のもの(写真右端)は金具が大きすぎてイヤなので、近所の手芸品店(レディースなんとかという店(^^;)に行って物色したところ、黒いスプリングフックというものがあったのでこれを成形して使用した。後で伺ったところでは、どうやらブラジャーの金具と同じものらしい(^^;;。ストラップそのものは合皮のような帯(ベルト補修用?)が少し伸縮性があって具合がいいので、色がタンのものを切って使用した。

 ストラップは鉄帽の脇の金具に付いているので、これをホチキスの針で作り埋め込んだ。ストラップは鉄帽の後に回すのが基本なので、長さは目一杯延ばした状態で後にかかる程度にした。こうしても顎に回すと少し余るが見られない程ではないのでこれで妥協した。

 完成した鉄帽を大尉さんに被せた。ライナーにも革製のストラップがあり、これで鉄帽の前を固定しているが、これも茶色い合皮を使い金具はエッチングパーツのランナーを切って作成した。ヘルメットのマーキングはサンドペーパーを軽くかけ、写真集のような少し剥げている状態とした。右襟の大尉階級章、左襟の歩兵記章は水谷さんのお店から送ってもらったもの。






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