組み立て(Jul 4,'00)

 組み立てはこのスケールのインジェクションフィギュアの常として最中型の張り合わせになっている。タミヤ程パテ要らずというわけにはいかないが、複雑なパーツ構成の割にそれ程苦労せずに組み上がった。取りあえず形にしないと検証できないので上半身・下半身のパーツを接着、ジョイントラインの処理をする。下から覗いた時に見えるのでポンチョや野戦服の縁を削り込んでおく。

 ポンチョの紐はモールドされているが、削り取って手術用の絹糸に換える(また商売道具を使ってしまった(^_^;)。ドリルで開けた穴に糸を接着するだけの簡単な作業だが、ワンポイントになると思う。ドイツ軍のポンチョならツェルトバーンと言うところだが、識者の御判断によるとズボン共々ドイツ軍のものではないようである。ドラゴンの塗装指示もポンチョはカーキ、ズボンは明灰白色??になっているが、米軍のものであろうか。持っている米軍軍装資料にもないので確かなところは不明だが、適当に塗るしかないだろう=(^_^)=。

 右手に握っている拳銃は捕獲品のコルトというキャプションの文献もあるが、P640(b)というドイツ軍の正式兵器である。一部ではブローニング・ハイパワーとも呼ばれているらしい(^^ゞ。キットには3種類のホルスターが入っていて最初は気が付かなかったが、一応P640(b)用のホルスターがちゃんと付属しているようである。しかし拳銃は抜いた状態でホルスターは空のはずなので、カッターでカリカリしてホルスターを開いた状態にした。

 MG42は複数パーツで良くできていると思うが、左のバレルジャケットと中の銃身が一体モールドされている。中に銃身が浮いている感じにしたいので内側をくり抜いて注射針の銃身を移植する(また商売道具を使っ(゚o*)\バキ)。

 バイポットは内側が溝になっているので削り込む。STEINERさんのMG42のコンテンツや写真集を見ると、キットのパーツようにピッチリ閉じておらず開き気味になっているようなので力技で開いて調節ノブは開状態のパーツから移植した。

 ストラップの金具は洋白線からでっち上げた。バットストックの刻印は数字の書体がわからないのでSTEINERさんのページのものと同じナンバーにしてしまった。

 サスペンダーは密着しているのでそのままにすることにしたが、ガスマスクケースとMG42のストラップはエバーグリーンのプラ材に換えた。工具ポーチは端に規格外のものが入っているのか、写真を見ると片側が浮き上がっているのでプラ版でそのように蓋を作った。

 1/1のSS野戦服の背部にキットと同じ軍装品を並べてみた。水筒は1Lのものしか持っていないのでタイプが違うが、取り付け方法は同じ。

 キットの雑嚢にはガスマスクケースが乗るようにえぐれたモールドがされているが、1/1のストラップの長さから合わせると位置が合わないのでストラップを削り落とし、雑嚢のえぐれをパテで埋めてから位置を修正した。

 水筒はナス環をプラ材で自作し、キットの雑嚢のDリングを切り込んでナス環をはめ込んだ。水筒のストラップや金具、カバーの縁やボタン、雑嚢のストラップ・ボタンもそれらしく彫り込んだり盛り付けたりした。ウエストベルトにかかる各金具はどれもオーバースケールなので小さく削った。

 MG42のストラップはSTEINERさんからいただいた画像・情報によると長さ75cm 、調節不能の二重革製なのでエバーグリーンを二重にして作ることにした(どうもありがとうございましたm(_ _)m)。

 1/16の陸兵は初めてだが、装備の装着方法に試行錯誤しながら組み上がった。次回からはこれを元に早く作業できると思う。鉄帽のリベット・顎紐は売れ残っていたABERの1/16用を使用した。MG42は実際に担がせて貰ったことがあるが、かなり重いのでこのように垂直に近くはならないのかもしれない。ストラップの長さと右脇の隙間からこの角度になってしまった。弾帯は複雑な曲がり方をしているので無理矢理曲げながら折りながら接着しながら装着した。左手にアメリカタバコを持たせるのを忘れている(^^;。





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