完成(Dec 8,'00)

 最後の難関、張り線を取り付けた。説明書によると0.5mmの糸を使い、両端に支持棒を立てて固定するようになっているが、空間を切り取ったモデルでその状態はあまりにも情けないのでピアノ線で片持ち式に固定することを考えていた。後方に向かう部分はバスケットにある溝を通るので何とか支持できそうだが、前方のものは中央から左右に補助の支持があるだけで不安定だし、かなり無理がかかって下がりそうなので波返しの部分に穴を開けて差し込んだ。実物はワイヤーの折り返しの部分を巻き付けるようになっているが、硬いピアノ線を巻くような力はないのでここは糸を巻き付けて再現した(写真の白い部分)。

 力がかかると取れてしまいそうな程危ういが、メタルパーツの接続金具や碍子?の重みでも垂れ下がらないし、何とか前後からも鑑賞に耐えられる形になった。この後全体に薄めたエナメル系ブラックでウォッシングし、さらに薄めたブラックやブラウンを上下方向に流すように乗せた。エナメル系のシミは気になる上部では丁寧に消したが、水面との境界近くはわざと残すようにした。ドライブラシはライトグレーで控えめにし、戦車と違ってホコリっぽくならないようにブラウンの吹き付けは当然していない。船体の水が当たる部分にはエナメルクリアを控えめに乗せてUボートの塗装を終了した。

 予定していたフィギュアは予定していた場所に、予定していなかったフィギュアは適当に配置した。これから大漁旗を掲げて母港に帰還するけど当直はちゃんと哨戒勤務に就いているという場面になった。結果的に高く延ばしていた攻撃用潜望鏡を少し降ろした状態にしなければならなかったのは少し寂しい。

 付属している紙製の旗を折り曲げて装着した。国旗は折り目の印刷が剥げたので上から塗装している。最後に付属のネームプレートを貼って完成した。8月後半から2ヶ月ちょっとで完成したが、製作記を立ち上げてなければ途中で投げ出したくなるような瓦礫であった。やっぱりこのメーカーの製品はメタルフィギュアだけ作っていた方がいいかもしれない。

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