1999年1月29日/後輪のパンク
 職場から帰宅しようと走っていると、後部からガタガタと異音が聞こえるのに気付きました。道路は凍結路なのでチェーン装着車が作った凹凸の轍のためかと思い、車線をずらしたりしましたが止みません。車を止めてタイヤを見てみると左後輪がペシャンコになっていました。ざっと接地面を見てみましたが刺さりものはないようです。

 常時車に積んでいるHOLTSのパンク修理剤を使うことにしました。ホイルのゴムキャップを外し修理剤のチューブをねじ込んでから注入します。箱の説明では約45秒で一杯になるそうですが、気温が氷点下の為か少し時間がかかります。缶が軽くなってチューブを外そうとした時、接続部からガスが漏れるようならまだ完全に入っていません。

 注入中にタイヤのサイドの部分から白いパンク修理剤が出ているのを発見!(゚゚;。たぶん2日前に雪の積もった道路の歩道縁石に乗り上げた時に損傷したんだと思います。その時はイヤな音がしたんですが、車体やホイルに損傷がないので安心していたのでした。

 完全ではありませんが何とか少し持ち上がりました。でもサイドの損傷ならタイヤ交換が必要だろうし、第一このまま保つかどうかわかりません。964の場合スペアタイヤがスペースセーバータイヤのためガス入れが面倒です。何とか自宅まで保ってくれることを期待して慎重に走ることにしました。しかし・・・

 自宅まで4kmという地点で再びガタガタがしてきたので、諦めて自宅に携帯で電話し、妻さんにノーマルタイヤを持って来てもらうことにしました。こういう時は携帯のありがたみを本当に感じます。ノーマルタイヤも回転方向で左右が決まっているので、「左後輪用の、矢印が左に向いている太い方のタイヤを持って来て」と話しました。

 家は近くなのでそんなに時間はかからないと思い、車載ジャッキを取り出してジャッキアップして待つことにしました。この時点では雪が降っていませんが、振動を与えたくないのでエンジンは切っているし、そのうち雪も降り出し寒くなったので助手席に座って待っていました。

 雪が本降りになった頃ようやく救助隊が到着しました。思わず「ありがとう!。待っていたよ〜。」と言いました(心の中で(^^;)。写真に「魔法のとびら」と写っていますが、何だかわかりません。路上の看板か何かでしょう。とにかくエスティマの荷物収納スペースのあの魔法のとびらのあたりにノーマルタイヤ左後輪用が積んであるんです。しかし・・・

 魔法のとびらを開けたらあらビックリ!(◎_◎)。何じゃぁ、こりゃぁ!。エスティマの夏タイヤじゃねえかよぉ!。しかもホイルのない古タイヤまであるぞ!。よくわからないから色々持って来たんだそうです(^^;。険悪な雰囲気の中、妻さんをポルシェの助手席に座らせ、ドアロックして見張りとして残し、エスティマを運転してタイヤを取りに自宅に走りました。

 現場に帰ると車も妻さんも無事でした(^^;。待っている間(数分間ですが)に知らないおじさんが車を止めて近づいて来て、「パンクですか?。工具ありますか?。」と聞いたそうです。「私も同じ車に乗っているんですよ。」と言ったとか(ポルシェオーナーとの出会いのチャンスだったかも)。5分位でタイヤを装着したら雪はやみました。帰る途中試しにフルブレーキングをしてみましたが、少し右側に振れる傾向があるようです。

 帰ってからタイヤを検証してみると、やはりサイドにはっきりとした裂け目がありました。自宅から職場までの走行では異音が聞こえなかったので、徐々に抜けていたのかもしれません。

 翌日職場近傍の宿舎のガレージの現場検証をしましたが、左のタイヤ痕がはっきり残っているので、発進の時点で既にかなり空気が抜けていたことが判明しました。元々足が固い車で、しかも後輪なのでわかりにくかったかもしれませんが、走る前の点検が義務づけられているんですよね。イカンことです。





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